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あなたの時さえも剥ぎ、 永い手遅れの終焉は失せて、 高い噪音の踏切が撓む。 野放しの悪意。 型嵌りな思考法も、 劇薬に混ぜた×しである。 堕ちた街の静かな海に、 意味を重ね重ね流すのさ。 真似事に身を任せ踊る。 (ah ah haha haha) 顰笑混じるラジオが鳴らす、 朽ち果てた電子の唄。 分針をおった誰の問が、 そっと、語り掛けた。 不埒も依怙も偽れば、 喜ばれるモノなのでしょう。 日和り揺らぐカミツレが、 一つの世を描いた様に、 廻る針に手を伸ばし、 わたしの所為だと嘆きました。 只秤を曲げる視線と、 照り雨気付く暗がりが十日程。 詠むブランコの方、 見えぬ難路、 尸共の銀河。 分針をおった誰の問が、 そっと、語り掛けた。 不埒も依怙も偽れば、 喜ばれるモノなのでしょう。 刹那に今が崩れ逝き、 己が大嘘を付き続けた。 彼の奇を衒う、 誰かの解は、 愚か過ぎる音でした。 分針をおった誰の問が、 そっと、語り掛けた。 不埒も依怙も偽れば、 喜ばれるモノなのでしょう。 分針を投げ嗤ったよ、 さっと前を向く。 愉悦も自我も逆らえば、 死んで終うモノなのでしょう。 月も陽も出ずる事無く、 鳴り響くは隔世の鐘。 共に踊れたのなら、 戻る理由も棄てて! わたしは赦されますか?