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誰かが言っていた。あたり一面の虫の羽音。 この日に吹いた強い風を、見上げたらもう、いなくなってた。 ゆうやけこやけのチャイムは、いつでも周りに響いてて、 辺りは既に暗くなり、目を閉じると、光っていた。 空を見上げて、走り始めた。凍てつく夜の下り道。 消えゆく影を追いかけてたら、遠くに何かがあったので。
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