: 3423
: 136
隅を見てみるとそこにある 花が一つ散っていた 気になったので口に含むと 胃の淵がせり上がってきたから 只管に唇を縫い付けてたら 蕩けた蘂が 私と混ざり拒絶を起こし 憑りゐらば隨に寝た 囃す度に幻惑供が 彩り来る目眩し 宛ら暈の花散りぬれど アサガオは実を遺す 饗にする事が過ちならば 眺めるべきか 然れば私は醜き者 故に啜り泣くのだろう 高天原に 望む青とか 虚はそれらを摑むのでした 絶望と呼べねども 虚無に因る寂寞は 徐に心根を引き裂くと マニエリスムを嗤う 仄かに香るベルに見紛うような花弁達 翳り落とし誘い坐します 丫を導く為に 何が求められているのか 何を以て是とするか 倦ねることが常ならば 仕来りを汲むべきか 憖に八百万の句を継げば 意は褪せ朽ちる 不甲斐なさと狂躁を溢す 嘲りを聴かぬように サクリファイスとか パラノイアとか 形而下すらも視れぬ節穴を 「〓〓〓〓〓〓〓」とすること すらも能わずに 慣例に付き従うことをも 反駁することをも 出来ぬのなら鳴りを潜め 謂く白面の咎を 諾うべき? 分からなければ 須く朽ちて逝く本望