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あぶらぜみのなくころに | 3794 | |
154891 | 八月のアブラゼミが 鳴いていた日に とても嫌な事がありました それからは 日が陰って 雲に覆われて 風が吹いて 雨に打たれて すべてを奪われそうで 嫌になりました ある日 ココロに歪ができてて そこをつつかれ ひび割れました 勇気だけじゃできぬことがある 湿って暑い 空気の中 高い所から見える地面が 陽に照らされて 光ってた 昼下がりの公園(公園を歩いてて) 電柱で鳴いている(あの日のことを思い出した) アブラゼミ 嫌な事 忘れられる(むかつく気持ちを) そう思った(セミにぶつけた あの時 ) だけど体が震えている(ふと気が付く あの時のセミが) 上手く鳴くことさえできずに(電柱に止まっていたんだ) 嫌なやつがやってきた(蘇るあの気持ち) 足がすくんでしまう(傷つけたくなる) 電柱をゆらゆら揺らされて(電柱をゆらゆら揺らしたら) 頭から落ちて(セミが落ちてき) (砕け散った) (落ちたセミを 踏みつぶしたんだ) (ピンクのxxが潰れだし) (そして原型 留めぬ姿で) (土に交じって消えてった) (勇気なんて 何の役にも) (立たない) (意味ない) (邪魔なだけ) (必要なのは 強いカラダさ) (それが無ければ 生きられぬ) |
カラスのはかば | 3484 | |
125743 | 昔の頃の話だ ある人間がいた 彼はカラスたちに 歌を聞かせていた 彼は日陰でしか生きれぬ 或る日 日差しに当たり 消えてなくなり カラスは悲しみに暮れて 墓を作りました 彼の墓には カラスが集まり 騒めきだし 思いさえも忘れ去られ カラスは墓で鳴く 泣く カラスたちは彼の歌が聞きたくなった だが彼は消えてしまった カラスは考え アイデアを 求めて彷徨う最中 一羽のカラスが思いつく ████████と 彼の墓には カラスが集まり ざわめきだし 名前 語られることなく カラスは墓で鳴く 泣く 彼の墓には カラスが集まり ざわめきだし 思いさえも忘れ去られ カラスは墓で鳴く 泣く 彼の歌には 数多のカラスが 惹きつけられ 模倣するものが現れ カラスは何処へ飛ぶ 飛ぶ |
!tcFπ | 1046 | |
28944 | 草木 目覚め 林の中に 一つ朽縄がある サイズは腕ほどで 飛び掛かってきた 畏怖して 動けずにいた 腕に巻き付き 締め付け 殺されかけたので 刃物振るった するとヘビは 切られて カラダが 傷ついて 血涙流して 立 ち 去 る 己の弱さ知ると ヘビ 揺らぐ気持ちが溢れ出し ヘビは海へと旅立つ 此処には戻らない /時が過ぎて /林の中に /暗い洞窟がある 中には人ほどの/サイズは人ほどの 大蛇がいた/巨大なヘビがいた /畏怖して 動けずにいた /舌をなめずり 襲われ /殺されかけたので 走って逃げた/走って逃げた /するとヘビは 敗れて ココロが 傷ついて 血涙流して 立 ち 去 る 己の弱さ知ると ヘビ 揺らぐ気持ちが溢れ出し ヘビは海へと旅立つ 此処には戻らない 己の 知ると ヘビ 気持ちが溢れ出し ヘビは海へと旅立つ 此処には戻らない 己の 知ると 気持ちが溢れ出し 海へと旅立つ 此処には戻らない |