朽ちた記憶を灼いて。
帰ってきて | 802 | |
12282 | 「返して」そう囁いた、 貴方が泣きじゃくるから、 絡まる蜘蛛糸を引いて毀れる。 月が沈む、 去りゆく無邪気さだとか、 要らない 思い出を 偲んだ、 君の事を忘れた。 降り止む雨、 掴んだモノ取りこぼして、 濡れていた、 心が冷えても、 何時か惑わぬ様に、 引き返し希い続ける様に! 叶うことない夢を、 何時までも信じ続けてた。 追いかけても追いかけても、 届かず、 空想でさえ朧気な儘。 叶うこと無い夢も、 抗えば叶うと信じた。 貶されても誹られても、 堪える。 雲隠れした望みは消えた。 「悲嘆に溺れないで」、 貴方はそう言うけれど、 私の意思は消えてしまった。 傷まみれの、 心は、振り回されるの。 疼きながら、 断ち切りましょう? 怨んだことも全て無くして。 反芻する言葉を、 飲み込みたくて、 息衝く、 諦めて また、また その記憶だけ、拭えず。 「帰ってきて」 愛した君の事を、 忘れられない、 懐かしい音をまた書き綴ってよ、 朽ちた記憶を灼いて。 昨日見えた筈の、 景が逃げてゆく、 追いかけても届かない。 代わる記憶の中で、 消えかけの思慮を振り落とすんだ! 叶うことない夢を、 何時までも信じ続けてた。 追いかけても追いかけても、 届かず、 空想でさえ朧気な儘。 叶うこと無い夢も、 抗えば叶うと信じた。 貶されても誹られても、 堪える。 雲隠れした望みは消えて、 記憶の中にまた灼き付いた。 |
黯に爲逓る記憶 | 195 | |
3192 | 響く狂気、瘴気、 未だ見えず、 彷徨ってた。 追い続けた黒い影を見つめ、 手から離せない。 抱えた過去を捨てられなくて、 目が泳ぐ、 遠い未来を夢見ることも出来ずに、 消える。 速まる鼓動、 白に染まって、 慈悲に溺れる、 摩る両の手、 忌む過去の念、 断罪を望むのです。 交わした約束、 その声色も、 地に響く度、 傷心となる、 「一人にしないで」、 叫ぶ声すら、 聞こえやしない、 爛れたように。 さんざめく心情、 空回る音、 もう戻せない、 流れた涙、 「一緒に帰ろう」、 そう嘆いたの、 朽ちた記憶を灼いて。 褪せた音色に、 ひかりが射して、 夢に堕ちる為体、 ずっと迷い続けてた、逃げ続けてた、 闇夜に祀る、不浄なる儘に、 許されない、 わかってても、 辞められない、 帰ってきて。 忘れないで、 思い出してよ...! 全て月夜の所為です。 僅かに残る灯火が揺らいでいた。 捻れた扉開かずに閉ざされた。 響く狂気、瘴気、 未だ見えずに、 途切れていた。 蕭然と先回りさせられて、 滾る血の涙。 罪の無いあなたを、 救ってくれ、赦してくれ、 掲げた命に、 咲かせた闇夜の中、 希うだけ無駄だったのか? 黯に爲逓れ! |
茹雲[short] | 53 | |
678 | インスト曲 |
烈焔 | 50 | |
480 | 執拗に隠すなら、 錆びたナイフを突き立てるのです。 黯い炎の中、 探し回れば、 解は見つかるだろうか、 碧を斥けられては、 凍雨に阻まれるのだろう。 降りても、意味は無いと言うの? 贖った過去の非を、 未だ許さず追い詰めるのか? 赤い靄の中で、刺される音に、 気づくこと無いのでしょう。 |
蓮華 | 48 | |
475 | インスト曲 |