全て.........。
ピリオド1 | 24 | |
500 | 切り裂いた、 文字の上で、 いつも同じ井戸です。 煙が立ち上った、 薬包紙は破れていた。 廻れ、廻れ、と思い続けた。 めまいのする音が鳴っていた。 色に纏われた目の奥では、 空が崩れ落ちた。 無理な土台の上では、 もう何も載せられなくて、 詰め込んで破綻しても、 誰も気付かないでいた。 色に纏われた目の奥では、 めまいのする音が鳴っていた。 廻れ、廻れ、と思い続けた。 空が崩れ落ちた。 |
ピリオド2 | 19 | |
400 | 並べた四角には、 七色が与えられ、 耳を塞いでも漏れ出して、 また独りでに流れていた。 それは電場に与えられた、 静電気力の様であり、 手を放してもきっと、 壊す事はできないのです。 点滅を繰り返し、 やがては朽ちて消えた。 何も残らないと知っていたら、 こうなることも無かったのに。 どんな音で誤魔化そうとも、 失うことが心地よくて、 見たいモノだけを見て、 終いには何も残らずに。 |
ピリオド3 | 18 | |
343 | 絵画で描いた海の底、 中に潜ることは出来もせず、 上からなぞり、 睨みつけて、 滲んで消えていた。 砂利が転がって行く、 道もわからないままで。 誰もそこに居ない事にも、 気付かない程に愚かでいた。 意思の消えた玩具になって、 操られ続けてる。 真似を続けて、 見えた。 沢山の目が光って、 触れようとしていたのか。 |