全て忘却の所為です。
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2129 | 転ぶ道間違え 知らずの内に影を生む あまりに哀しくなって 思わず吐いてしまいました 膨らんだ心で 電話を探していますか? 築いた高波呑まれ 日記の不正が暴かれず その道が私を追い込んでく ごめんねとからかわれて気付いた 言葉を数えた 腐っているのだ 気が付く物 全て忘却の所為です 五月雨視て嘆く 狂われた者起きながら 解体した夢戻る 気付けば還り道に跳んで 交差点崇めて 人生が尽きまた明日 誰かに載せられて鋳る 科学の力殺して逝く 表からラジオの音噛んでく 傷つけて自分が救われてる 記憶が壊れた ぽけっと投げ射た 欺く者 全て忘却の所為です 確かな物抱え 明日を避けて空を飛ぶ 低解像な電波が ノイズの囁きを産み出した 核心ついても 意味を成さなくて 心亡くし 全て忘却の所為です |
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3050 | 気付かれぬ 架空の心電図が 波打ち際に 芳しくて 憩う 幻聴 剥離された 不首尾な火種 取り違えた 鰓で溺れて 隔離を行え 其処を鎮める 古めかしい魚 這いずり回る 可燃性の咳 忘れてた 全てあなたの所為。 クエン酸回路が 肩にかかっていても 気付かずに 中性子の群れが 静まりを追いかけて 騙してた 白鳥の群れが 我を奪った 全て忘却の所為です 信実は 空虚な妄想であり 磔台に登っていった 変える 臨界 飽和の影 期待が罹り 潰れて行く 冷蔵庫 食べ 虚構を枸櫞に 木の葉を隠す 信号の火種 足跡潰し 不完全な侭 終わるので 全てあなたの所為。 神殿も隠れて 霧に目立つ 災いに囁やけ 角速度制御が 音の蟠りを 感じてた 鴉は蒐まる 奇術師に依り 全て忘却の所為です 光ソリトンを 葬ろうとした 愚か者 ダークマターの音 短気な夢は 何かを恐れていたのか |
忘却 | 36 | |
1633 | 風が呻き 濁流の中 シアン化物の 微笑ましい腕 義足の裏には 下民の人生 正確性を 求めていました 気付かずに時は 過ぎ去っていき 嵐に紛れば いつか消える 縦の筋を見て 怠けて飽きる 訳もない 全て忘却の所為です 速度曲がり 亜鉛で選ぶ プラズマ室へ 誘惑されても 體の厚さは 吸収しようと 硫化水素の 禮法創った 火山の地下水 擦り合わせて 鵜飼に潜めて 回りくどく レイリー線から 秩序に縋る 化合物 全てあなたの所為です 深海のマグマ 話されていて 限度を見破り 近道通る 概念壊して 動力留める 渡り鳥 全て忘却の所為です 火山の地下水 擦り合わせて 鵜飼に潜めて 回りくどく レイリー線から 秩序に縋る 化合物 全てあなたの所為です。 気付かずに時は 過ぎ去っていき 嵐に紛れば いつか消える 縦の筋を見て 怠けて飽きる 訳もない 全て忘却の所為です |
霊歌 | 24 | |
1400 | 無意識の佇まい 自覚すらなく惑わされ 唯静まり返った ラジオの匂いに誘われ 唯 視覚の風に 吹き込まれた 傘は戻れず 唯 秘匿の器 逆さまに 過去は戻らず 帰らず 行方知らず 浅学の硝子が 軋み始め ヘモグロビンの 傘の上で 消しゴムがくらますのでした フロッピーの でまかせを 荒く壊せず 揺らぐのです 刃物が炙られた その匂いは毒でした 唯 付箋の左が 肥大化し 自己は戻らず 唯 私の記憶は戻らず 全て忘却の所為です 唯天井を見つめて 逃げようとしていたのか |