全てミクロの所為です。
μ | ||
闇の中に舞う羽根が、 幽かな光を運んでいく。 迷う心を包み込み、 響く幻想の調。 忘れ去られた過去のメロディ、 消えゆく記憶を辿りながら、 流れる時間に身を委ねて、 いつか思い出す 夢を見続けている。 途切れ途切れの歩みの中で、 淡く揺れる金盞花。 闇の奥へ進んで征く、 果てしない道路に。 流れる時間に身を委ねて、 消えゆく記憶を辿りながら、 光と闇 コントラストで、 描かれる世界に 身を委ねていたい。 |
コンペンス | ||
前線の先を 流れて征く、 あなたの影は闇に融ける。 孤独な心に囚われて。 美しさの代償と成るのは、 わたしでしょうか? あなたでしょうか? 二人で背負った十字架に、 願掛けた希望を祈るのでしょう。 沈み征く集落に 鈴蘭が咲く。 わたしの形は光を享け。 心の蟲毒に気付かずに。 美しさの代償と成るのが、 わたしだろうと。 あなただろうと。 二人で背負った十字架に、 願掛けた希望 裏を切られた。 あの日に想い出を忘れて、 あの日の約束も 覚い出せなくて、 指切りをした あなたの名前は、 海の底に眠ったまま。 あの日に約束を遺れて、 あの日の想い出も 憶い出せなくて、 指切りをした あなたの名前は、 海の底に眠ったまま。 |
n | ||
耐え切きれぬ嵐の中で、 微小な筈の波は荒れて、 実の心に突き刺さされた、 忘れられぬ記憶です。 終ぞ口は閉じ 不に終わらぬ、 梔子の如く。 それが齎したものは、 過去と未来を紡ぐ扉。 交差する輝きの中で、 自分自身を捜し出す、 自意識が失われてしまう、 夢心地続くのならば、 身を委ねていたい。 耐え切きれぬ嵐の中で、 |
p | ||
心を持った旅人が、 内なる声に耳を傾け、 出会いと別れは彼の、 芽生えを助けるのです。 心を持った旅人は、 賢者の声に耳を傾け、 力と直感を、 信じることも出来ぬ、 そんなわたしじゃ、 辿り着けぬ、 新たな課題から目を背け、 立ち向かおうとせずに、 塞ぎ続ける。 山々を越え、 谷を抜け、 森の奥深くへ進む。 その道路の果てに、 わたしは進む。 扉を開けて。 人々を恋え。 未知を抜け、 入り口に辿り着く時、 扉を開いて、 星の瞬きに、 身を委ねていたい。 |
献花 | ||
だれもいないはずの道の先で、 だれかの痕跡、辿ってる。 だれもいないはずの道の先に、 見え隠れする星に願いを。 懸けた 夕暮れ 西日の中、 あなたの姿が見える。 わたしの事なんて、 もう忘れたのでしょうか? あの訣別に花を献げ、 季節は巡り、月日は流れて、 けど心に刻まれた想いは、 何時迄も色褪せる事はなく。 あなたがいないはずの道の先で、 あなたの痕跡、探ってる。 あなたもいないはずの道の先に、 遠い日の想い出が甦る。 まただ 夕暮れ 西日の中、 あなたの姿を見てる。 どれだけ時が経っても、 忘れることはない。 今も尚 あの訣別に花を献げ、 想いを馳せています。 あの訣別に花を献げ、 季節は巡り、月日は流れて、 けど心に刻まれた想いは、 何時迄も色褪せる事はなく。 |