カラフル・キャロルット
藍色の街 | 20 | |
304 | 何気ない 日の夜の2時 藍に染まる部屋で ふと窓の外を覗くと其れに 手足を掴まれた それに引っ張られ 窓をすり抜けると ハイファイな浮遊感が 藍色の部屋を抜け出し 真夜中の街に溶け こ ん で い る 藍色に 染まる 街に溶け込んで 妙な安心感 時間も此処が何処かも よく分からない ただ浮かんでいた 目が覚めると 太陽がなく 月が眩しい 妙な浮遊感 安心感 あの夜を く り か え す 藍色に 染まる 街に溶け込んで 妙な安心感 時間も此処が何処かも よく分からない ただ浮かんでいた 人気のない街で 一人溶け込んだ 満たされていた 少しも寒くないのに 寒気を感じ それが温かい 気が付くと体が 無くなったのか 何も感じない 自分が何だったのか 霞んでいたよ 気のせいなようだ 浮かんでいるのか 落ちているのか 生きているのか 分からない よく分からない ra thi ye wi hgu mme ni qa |
唯春の夜の夢の如し | 2 | |
23 | 太陽は堕ちて 暗くなり 萬ナトリウム灯を反射した 黄昏の残る空を見て 妙に暖かくなるのでした 心に残る 物をまた溶かして 誰にも見られないよに 微笑んでまた空を見るのです 飽和で溶けきれなかった物が とても苦しいのです 遠くを見つめて 気にしない振り 黄昏はもう残っていない 空に浮かぶ月 堕ちてくる なぜかいつもより 綺麗だな 夜が明るくて 眠れない それが気になって 眠れない 空に浮かぶ月 見てはまた 暖かくなり 微笑む 何かほのめいて 微睡んだ 唯春の夜の夢の如し |