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ここは常に雨が降り、 街は恐ろしく 旅人が言うには、 「戻れなくなる」と 語り欠け 暮れました。 私は悍ましい街へ 水底が見えなく。 淡い星羅 深碧色 終日で閑日月と成り 暁月夜より 彌彌雪の様で 残んの月を見つめるだけと 落ちてゆく可惜夜の様、 一人寂しく居たんだ。 薄暗く僅かな光、 跡の路崩れてゆきます。 海容をしてくれますか? 一つ嘘を付いたんだ。 言の葉は虚ける様、 書物にしか残せず。 淡い星羅 深碧色 終日で閑日月と成り 暁月夜より 彌彌雪の様で 雨避けの心を見つけては ポツポツと降る雨が、 寂しそうに輝いては消えた。 乾いていく。 依り道となり、居場所を失うか? 何処でも暗くて 見えない、 一人姿だけが見える。 ザーザーと降る雨が ヒトツ語り掛け 「独り暗く寂しさに暮れて只只泣いて居れば良い」と言う