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壁に習った 厭きない者達、 その訓えを 継ごうとする、 横を見ては 誉め合い、 その集団を 作り上げる、 この光景を見た傍観者は、 可笑しな集団だと嘲笑する、 其々が其々に、 輝こうとしている事も知らず。 砂の時計を少女が落とす、 ベクトルの揃った此の世の中、 数多の嘘達を、眺め唄う。 只四つ伸びていた線の、 終わりを私達は誰も知らない。 全て、私達の物です。 縦に倣った 欠けない者達、 その光景を 紡ごうとする、 顔を見ては 好い合い、 その集団を守り上げる、 何時しかの感動、 消える事無く、 ただ呼起すだけの日々、 充ちかけの星、 消えかけの腕、 ナメクジは今日も生きている。 煤塗れの戯言を捨て、 ベールを被った大人を横目に、 欠伸を噛締めた、奈落の底。 只一つ置かれた点の、 終りを私達は誰も知らない。 壊れるモノは直せるのだと知って。 鋭い思考 火種を落とす、 べた一面に広がる残痕、 数多の言の葉を、並べ唄う。 只一つ置かれた点の、 終りを私達は誰も知らない。 全て、 私達の事で。