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解らない筈の心から、 沢山の矛盾を生む、 信号機を頼りにする様な、 おこがましいモノなのです。 どうしてなのかと問い詰めた、 ウナギ達に知らぬ間に、 せっかちに行う反芻作業、 みんな見ていたのに。 手を挙げず、 名前も呼ばず、 凍てついてしまいました。 今、錆びついた石像に、 声は届かない儘、 捻じれ落ちる音も聴こえず、 白く染まりました。 空を切った思考がまだ、 のたうち回っていた。 誰もがソレを疑わない。 青く光り朽ち果てる。 狡猾に感じ踏み躙り、 転げ落ちた人を見る、 肉片の良し悪しも判らずに、 配慮を失うのです。 鏡写しに近づく程、 魅せられて導かれた、 名前を知る故の心象詐称。 同類の道しるべ。 意に沿わず、 嘆き苦しみ、 凍てついてしまうのです。 今、錆びついた石像に、 声は届かない儘、 捻じれ落ちる音も聴こえず、 白く染まりました。 空を切った思考がまだ、 のたうち回っていた。 誰もがソレを疑わない。 青く光っていた。 這いずり方すらも、 忘れられずいるのなら、 全てあなたの傷です。 今、錆びついた石像に、 声は届かない儘、 捻じれ落ちる音も聴こえず、 白く染まりました。 空を切った思考がまだ、 のたうち回っていた。 誰もがソレを疑わない。 青く光り朽ち果てる。 塞いだ筈なのに、 まだ光が漏れている。 白く染まっていった。