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拡声器の潜む裏、 鳴り止まなくて、 酸化したままだった、 はずの舌が徐に融けてた、 諂うお呪いも解けた。 仮初た幻覚の意味は、 知りたくなくて、 貪婪に踊らされていました。 牆壁に滲みた瑠璃の中、 他人事に紛れ込み、 過去に仰いだ皮肉の中、 未だ手遅れでした。 溺愛された器を、 触れてみたくなり、 刺激的でも無い癖に、 不意に縁に浸っていたら、 醜い顔をわすれていた。 溶けた蝋の香りのように、 忘れられなくて、 後も先も溺れていました。 記憶が抜けてく人の声、 爛れを作り始め、 啓蒙持たざる影に乱れ、 全てが嫌になる。 牆壁に滲みた瑠璃の中、 他人事に紛れ込み、 過去に仰いだ皮肉の中、 全てが嫌になる。 悪戯だった記憶も、 忘れられたのか。