: 2939
悲しみを分け合っても、 水の雫 きらめいても、 消火された火は再び、 燃えることは無いけど残ってた。 飛んで征く蝉達の声、 失われた影を踏んで、 君をひとりにしたくないから、 みんなで一緒に笑おうよ。 夢を見ていた、 昔の頃が枯れてく虚しさ。 帰り道を歩いても 戻れない、 夢が壊れて。 楽しみを分け合っても、 亡骸はもう戻らないよ。 あの頃を思い出しても、 雫は垂れ続けて流れてく。 川の流れに逆らえず、 浮かんでいた宝物が、 霧がかかって虹がぼやけて、 光は届かず映らずに。 夢を見ていた、 昔の頃が枯れてく虚しさ。 帰り道を歩いても 戻れない、 夢が壊れて。 夢を見ていた、 今の響きが枯れてく苦しみ。 還り道を歩いても 戻れずに、 自我が壊れて。