真夜中 陰に潜む、 気短な密売人が、 軽い腰を上げて、 平凡を齧るのでした。 漏れる液体は、 恐怖を増して止まらずに、 複雑に嘆く声 消しゴムを擦る音、 周囲を周る音と向き合わず儘、 無だけを見出づり続けるのは、 前後不覚 ナイフ持つ虚栄心。 視点を変え 束縛された、 無自覚の錯乱者たちがいる。 居場所を失った亡者が、 赤い花 散らし燃やし笑うのか。 狂いだしたこの地、 此方を見た鳥は、 手紙を捨ててしまいました。 耳を塞いで、 置き去りにするのでしょう? 全てあなたの所為です。 真夜中 陰に潜む、