: 2981
: 95
携帯電話の裏は、 割れていました。 触れたと思っていたのに、 割り込む影ゆえに何も為せず。 心みる気持ちも無くて、 ただ朽ちていくのでした。 拳を握る術すら、 見失うの。 ほろ善い気持ちに誘われ、 すき間が増えていました。 夢に見た偶像の中、 目が覚め 消え失せて、 宵に結ばれた憎悪も、 無意識にほどけた。 書き出した紙切れの矢は、 羽根が無くて。 触れたと思っていたのに、 何も感じることが出来なくて、 試しに投げてみたけれど、 飛ぶわけもなく落ちたよ。 舞い散る紙片達が、 よく分からなくて。 目を凝らし見つめていたら、 目に入り込んでました。 宵に結ばれた憎悪も、 目が覚め 消え失せて、 夢に見た偶像の中、 全部あなたの所為です。 宵に結ばれた憎悪も、 目が覚め 消え失せて、 夢に見た偶像の中、 全てあなたの所為です。 たくさん指がささり、 悶えているのか。