歌声が響いた、 浄いあなたの声色が。 この日はとても晴れていて、 天は白く輝いていた。 やがて濁りゆく湖に、 溺れてしまいそうで、 はやく逃げよと 教えたけれど、 日は暮れてゆく。 還りの道は とても寒くて、 急ぐ足が 苛立たしくて。 空黒く染まれば 天高くへと、 願いも叶わず 消え失せた。 青白く光った、 どんどん繋がる彼方の星。 それは天秤とともに、 遠くの空へと飛び立った。 むかしむかし あるところで なかむつまじいすがたを ひとびとの えがおにつつまれて みおくられてた 還りの道は とても寒くて、 急ぐ足が 苛立たしくて。 空黒く染まれば 天高くへと、 指切りして また会える日を。 いろは歌を並べ替えても/並べても 心の隙間は、 塞がらず。/塞ぎようがない。 語る言の葉も、 意味を持たずに/意味を成さずに 終わりゆくでしょう。 還りの道は とても寒くて、 急ぐ足が 苛立たしくて。 空黒く染まれば 天高くへと、 指切りして また会える日を。 還りの道は とても寒くて、 急ぐ足が 苛立たしくて。 空黒く染まれば 天高くへと、 指切りして また会える日を。 歌声が響いた、 浄いあなたの声色が。