絡まって壊れたケーブル、 地下室に日暮れの晩の警報が鳴る、 行き先で響く、右耳へ、 機械音が聞いて欲しそうに喋る。 窓は見当たらず、 大きなドアの、 エレベーターが手を招き、 出鱈目な抑揚で、 誘い込んできたのです。 うねりとした呻り、 破綻した不協和音、 ピタリと止まる足、 箱から出て見えた景色に、 惑わされてはいけません。 枝が折れ干からびた牡丹、 侵された蠧毒のドグマ、トライポフォビア。 掌を動かした後、 根もとから腐り落ち孤独が生ず。 イコールは成立せず、 ファイバーの、 予兆に気づくことはなく、 巫山戯た意味ありげな、 羅列に踊らされて。 宵闇に紛れて、 螺旋を巻いた衝動に、 パタリ消える呼吸、 一寸五分の煙突の方、 訝しんではいけません。 窓は見当たらず、 大きなドアの、 エレベーターが手を招き、 独特な抑揚で、 誘い込んできたのです。 うねりとした呻り、 破綻した不協和音、 ピタリと止まる足、 箱から出て見えた景色に、 宵闇に紛れて、 螺旋を巻いた衝動に、 パタリ消える呼吸、 一寸五分の煙突の方、 二度と現れはしないのです。