窓の向こう側を、 見てみたいと思う様に、 好奇心に圧し潰され、 黒い箱の中身が垂れる。 からだをすり替える愚人は、 階段を上るのか。 聳え立つ扉を見上げて 目の前の刃物に気づけず 下水を蠢くモノ達に 怯えるしかないのでしょう。 暗い海の中へと、 連れ込まれて行くあなたを見た、 眩しく光る電球が、 白く照らし瞳に映る。 からだが痺れて動けずに、 血液を流すのか。 下水で蠢くモノ達が 目の前の刃物に気づけず 聳え立つ扉を見上げて 脅かしているのでしょう。 三つなる顔を渡り歩いて、 目的を見失った。 もし一からやり直せるなら、 音色を隠しつづけるでしょう。 聳え立つ扉を見上げても 目の前の刃物に気づけず 手も足も動かなくなった 全てみんなの所為です。 跡形もなく 全てが消えた。