ピリリと剥がすガムテープ、 三つの匂いにつられたモノが、 自らの手で酔いしれたなら、 直ぐに捻じれるでしょう。 ヒリリと痛む腕と脚、 基盤の上で滑ったモノが、 一人の手により身を退くのなら、 直ぐに腐るでしょう。 暈けた光に誘われて、 窓硝子に指が触れた儘、 貪るのでした。 水を得ることの出来ない指の、 心地よさを感じぬミソフォビア、 情けない音を鳴らすシンセは、 まるで泥船の様です。 らんらららんらんらららんらんらら らんらららんらんらんらららんらん らららららんらららららららんらん らんらららんらんらんらんらんらん グシャリと潰れる頭、 荒廃の中 砕いてみたら、 雨音が聞いて欲しそうだから、 直ぐに逃げるべきでしょう。 ガチャリと取れた蝶番、 模索を続けるミメシスたち、 灰色のモノフォビアによって、 直ぐ離れるでしょう。 掌を存分に回して、 鉄格子に指が触れた儘、 遠ざかるのでした。 水を得ることの出来ない指の、 心地よさを感じぬミソフォビア、 情けない音を鳴らすシンセは、 まるで泥船の様です。 被害妄想でしない電子と、 怜悧さすら感じぬプロノイア、 全てを抱えた路傍の人が、 消滅した。