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穴が開いた神経で、 目を開ける事も出来ずに、 声の出ない喉はもう潤せず。 穴が開いた神経で、 必死に赦しを乞う儘、 指が千切れた足で、 抗うのでしょう。 残った記憶は、 もう意味なんてないのに、 未だに残っている、 それが苦しくて。 骸の後悔に溺れ、 取り遺された世界に、 意味を求めて、 やがて腐る。 言いたいコトだけを言って、 行くべき場所へ行った後、 変わるはずのない現実で、 死に至るでしょう。全てどこかの所為です。 穴が開いた心臓で、 偽の人格虐げて、 薄れゆく意識ごと掘り起こす。 穴が開いた心臓で、 誰にも知られず去って行く、 皮膚を失った身体で、 考えるのでしょう。 残った記憶は、 どれも有るべきなのですか? かすかに残っている、 それが悲しくて。 目を閉じたその先、 に居たのは黄昏たあなたでした。 ただ探り続けるだけで、 私に向かって指を指し、 愚かだと言う。 骸の後悔に溺れ、 取り遺された世界に、 意味を求めて、 やがて腐る。 言いたいコトだけを言って、 行くべき場所へ行った後、 沢山の光たちに、 蔑まれていたのか。