待ち侘びた水浅葱、 撓む己が両目に。 憑かれた傘と水飛沫、 ひとり、ふたり、幽霊の声。 囁いた。 そして、響く。 草臥れうる黄昏に。 待ち惚け琥珀色、 腐る己が両手に。 喰わせども茹る。 故に啼けと。 草臥れうる暁に。 契りを交わす宵闇の空、 人知れず言葉を詰まらせた、 この先は道など在りやせず、 静かに朽ちるのでした。 喚いても見当たらず、 両側を焦らす矩形波と、 心辺りの無いモノが、 心無い言葉で迫り来る。 毒針を埋め込まれて、 制御不可能となった。 濯いでも満たされず、 両手から零れた水滴が、 歌い出す、心奪う、 揺らぎを隠すようにと。 契りを交わす真紅の糸が、 人知れず最後を濁らせた、 この先の道も灰と共に、 全て死角の所為です。 契りを交わす真紅の糸が、 人知れず最後を濁らせた、 この先の道も灰と共に、 全て██の所為です。 数え切れない程に、 憎まれていたのか。