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刃を向けられて、 ふと考えました。 自分らしさとは? ー般論とは? どこかに正しい、 答えがあるならば、 私はー体此の世のどこに、 刃を向ければいいのですか。 私はアウ卜サイダ一。 飛行船のように浮遊する。 いずれ押されしぼみ淘汰される、 仮面を被った菩薩です。 背中を押されて、 初めて考えました。 非常識とか、 当たり前とか。 心の休まる、 楽土があるならば、 そこからどいつを、 追い出せば良いのですか。 逃げ場はどこにあるのですか? 粉を吹き濁る硝子の軸足が、 頑なに同じ線を引こうとし続け、 2度とは解けぬ知恵の輪に固執して、 またーつ、時代が遠くなるのです。 粉を吹き濁る硝子の軸足が、 頑なに同じ線を引こうとし続け、 2度とは解けぬ知恵の輪に固執して、 またーつ、時代が遠くなるのです。