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止まぬ ほざく声、 刺さる 電子の針。 繰り返す、ぶり返す、 後悔と 溜息。 無知の 傍観者が、 壁を 作ってた。 環の沼に 溶け込んで、 傘になろうと。 夜が明けて、 雨が止めども、 視界は晴れないままで。 途絶えた。 手癖でなくした獣道が、 横目でじっと見ていた脳裏に、 今も深く色濃く刻まれています。 視線が怖くて、 消した 足跡。 今はなきレコ一ドに切り傷を刻み、 塩で埋めたことを。 はねる 頸の音、 紡ぐ 夢を見る。 蒸し返す、やり返す、 怨念と失望。 病んだ 偽善者が、 色を 潰してた。 小気味良く、都合良く、 染め上げようと。 朝が来て、 雲は切れども、 裏道が己の首を締め付け、 日が差して、 花は咲けども、 古傷は癒えぬままで。 震えた。 手癖でなくした獣道が、 横目でじっと見ていた脳裏に、 今も深く色濃く刻まれています。 視線が怖くて、 消した足跡。 今はなきレコ一ドに切り傷を刻み、 塩で埋めたことを。 水底に沈んた爪痕が、 浮きだして躍り出す。 全てZnの欠乏です。 花は散り、 傷は開いて、 言葉はもう既に枯葉と化した。 今もなお燃やすのならば、 あなたの聴覚を音速で裂き、 砕き、熨しますよ!? 手癖でなくした獣道が、 横目でじっと見ていた脳裏に、 今も深く色濃く刻まれています。 視線がなぞって、 消えぬ足跡。 今も尚レコ一ドに切り傷を、 刻み続けていたことを。 忘れ去られかけたその場所を、 知った途端 躊躇いなく、 落書きするのか。 ↓(無音地帯)