: 19052
竹林に続く道の、灯篭の薄笑い。 斜めに奔る光芒は、額の熱を溶かしていく。 狐の面を被った、人の世の狼が。 小社の中から飛び降りて、 明日を作っていた。 曲線上の息と、 それに触れる怖さ。 見栄の指さしも、届かないのです。 鉄製のバットと子供だましで、 喉と腕首を裂きました。 私の感覚の中、 君はケイでした。 二千円札が濡れてきました、 猫は見えますか? ”ごちそうさま”が聞こえ、陽炎で福笑い。 生で煮立ったコンソメが、粋な感じて溶けていく。 苦痛は地下室では、人成らぬ顔隠し。 ぬいぐるみの綿はなくて、 今日も待ちぼうけ。 丸太越しに眠る、 まるで赤の他人。 声の届かない、舌は動くけど。 アナクロニズムは今でも金剛で、 4x2=8 死人に梔子。 私の感覚の中、 君はケイでした。 二千円札が濡れてきました、 猫は見えますか? どうしても許せはしないの。 真っ黄色、夢の中へ。 真っ直ぐに私だけを。 私の感覚の中、 君はケイでした。 二千円札が濡れてきました、 猫は見えますか? 私の感覚の中、 君はケイでした。 二千円札が濡れてきました、 猫は見えますか? 私だけのモノ。