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闇夜の森の奥の、 扉を開けてみて、 血の付いた招待状は、 右のポケットにありますか? いたずらな蝙蝠の、 囁き声に誘われて。 蜘蛛の糸が絡んでる、 南瓜提灯を眺めてた、 それは生きた骸骨が、 わたしを狙ったのでした。 戯れに誘われし人間は皆、 ひとりでに血を求め、 心地よい痛み 頭蓋の中、 従うしかないのです。 誰かの叫ぶ声に、 耳を取られていました、 ノイズ混じりに出てくる目が、 胸骨から溢れてしまいそうで、 南瓜つまみ喰いして、 吸い取られてしまったよ。 漏れ出た赤い液が、 欲しくてたまらないので、 牙先が触れてしまい、 神経を溶かしました。 戯れに侵されし人は皆、 ひとりでに血を求め、 心地よい痛みで頭蓋の中、 わたしを追って来ました。 戯れに誘われし人間は皆、 ひとりでに血を求め、 心地よい痛み 頭蓋の中、 抗えずに堕ちてゆく。 沢山の目が光り、 あなたを待っている。