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矛先を絶たれたモノは、 俯く退路を怯懦だ言う。 反転した影が帰投した後、 断橋を渡り歩く。 境界線は継穂となり、 音の無い螺旋が音を上げる。 粗暴な糸が劫火に灼かれ、 記憶を盲いたのです。 砕けて散ったイニシアチブ、 鴉が集うその道端に、 猖獗を極めたゼノフォビア。 震え出す二対の針、 喰らい付かれた酔生夢死。 端倪する星が見える時、 胎児の夢は彼方。 標的を定めた的が、 冒涜的な衷心を撒く。 何をか言わんやだと吐く翅が、 ラザロ兆候を垣間見ていた。 四肢を失った時計台、 苦しむ姿には目を開けず。 昔日のアキネジアを見返す、 黒い憤懣の燚。 溺れて呻き、 骨を穿つ厭世主義者。 廻り出す光に、 足を掬われていたのか。 底のない汚泥の跡、 向ける視線は三寸先。 気付かぬ間に胚を宿されて、 喰い破られ朽ちてゆく。 口を針で縫い合わせたところで、 意味の無い谵语と化す、 きっと誰かの所為で。 震え出す二対の針、 喰らい付かれた酔生夢死。 端倪する星が見える時、 胎児の夢は彼方。 震え蠢く無数の針、 髄を喰われた酔生夢死。 悪戯に覗いた星たちも、 気付かぬまま溶けてゆく。 虚ろなままの譫妄を、 見せられていたのか。