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線路沿いを渡る、顕にならない文を綴り、 互い違いに並びゆく、蛇足が絡まり福と成す。 欺瞞が蔓延った、統括されゆくリアリティの、 五線譜を飛び回るなら、 電波が眩んだ。 舵を外し、痛む、 エナメルの渡り鳥。 手を差し伸ばせど尚、届かずに終わるのでしょうか。 単位行列と蜉蝣は、 身を削り薪を焚べる。 別れは雨ですが、 心拍数はダウトでした。 私の一部なるあなたも、 結ばれるべきなのでしょう。 野良猫の予報は、マイクロプラスチックが混ざる。/言葉は影を踏んでいた。 半目開きの欲望が、疑わしきは罰せずと言う。/反転する双星の顔は、 黒塗りだった。 空室から漏れる、漆で染まる受信機の音。/形見を備えて囁く。 轆轤首が探していた、/眼で視れども見えざればその心、 紛い物の跡。/此処に在らず。 襟を正し、絆す、 可塑性のヒエラルキー。/死者蘇生の悍ましさとは? 他を寄せ付けないほど、 醜く輝くのでしょうか。 5×9=45に足りないほど、 目覚めは遠く果てなく。/目覚めは遠く果てなく、 何時までも。 別れは雨ですが、 心拍数はダウトでした。 私の一部なるあなたも、 結ばれるべきなのでしょう。 朱い星はまた塗り替わり、 饕餮の居る底無しの、 模倣的同型化達が、 騙っていた。/語っていた。 別れは雨ですが、 心拍数はダウトでした。 私の一部なるあなたも、 結ばれるべきなのでしょう。 別れは雨ですが、 貴方であり、 わたしである、 嘘を吐いていた咎人も、 結ばれるべきなのでしょう。 息を絶やすべきなのでしょう。