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浮つき放れゆく、隠世が差し込まれた。 魂が揺らぐ白濁か。 今見える東雲は軋んで、 落ちる星の檻の口で弾んだ利己主義者が、 立ち竦んでいる。朝焼けは遠過ぎて。 徒然ゆらゆらゆらゆら揺れた街に舞った、その宵が、 僕たちのお別れを望んだ。 忘れてしまえばそれで終るんだ。けどずっと覚えてしまった。 僕たちは涙のその次を求めた。 今 話をして欲しいだけで、それだけが欲しかった。 枯れたキミの目が、僕を蔑む。 ずっとずっと離れない、微睡む火影にまた、 走った先は虚像(うそ)でした。 足並みが崩れました。 姦しグラグラグラと蔑んだ。偽り(うそ)で偽り(うそ)を重ねていた。 間違いを正せない末路だと謳った。 それでもあなたを憾んだけど、あなたとの愛を誓った。 そして、また 僕らはサヨナラを願った。 徒然ゆらゆらゆらゆら揺れた、待ちに待った、その酔いが、 僕たちのお別れを望んだ。 忘れてしまえばそれで終るんだ。けどずっと覚えてしまった。 僕たちは涙のその次を求めた。 今