: 1929
途絶えていたノイズを探るあなたに、 尋ねる様に轟く震えた雉の声、 朧げに観測された電波に、 虚な目は光に包まれていた。 寄る辺なく途切れていた、 結末を見ていた。 希望すら失って、 終始を嘆く。 さんざめく雨音、 深淵に落ちてゆく陽炎、 揺らめく視界の外、 呻き声がする方へ、 足を踏み入れてはいけません。 悼む様に 咽び泣いた天邪鬼、 歪む声に、 閉ざされる成功のディソネスト、 奪われて未完成のモノを捨て、 心すらも理想に囚われていた。 その先は崩れていた、 欠落の感情。 誹謗して失って、 初めて気付く。 甲高く嘆いた、 心臓を絡める金糸雀、 揺らめく磁界の中、 叫び声がする方へ、 足を踏み込んではいけません。 寄る辺なく途切れていた、 結末を見ていた。 希望すら失って、 終始を嘆く。 さんざめく雨音、 深淵に落ちてゆく陽炎、 揺らめく視界の外、 呻き声がする方へ、 甲高く嘆いた、 心臓を絡める金糸雀、 揺らめく磁界の中、 叫び声がする方へ、 二度と寄る事も出来ないのです。