途絶えた銀色の液体が、 強く染みるヒビ割れた目で、 手を伝う言い訳が蔦になり、 縺れて千切れた。 節の奥に入れ込んで征く、 懐かしむ勧懲に沿って、 霞む囁きの天に描く、 萼の雨調。 鐘を割り、 歪めた弱り、 色が薄れ終わるまで。 それは消えずに染み付いた、 卑屈の異物であり、 改めず座り込んだ畦で、 土埃になるのです。 それは形で在るが故の、 深い後悔であり、 手を伸ばしても届かない実の、 種が零れるのです。 藪の中に佇んでいる、 鏤骨の折れたはためきが、 傷を癒やすことも出来ずに、 ガラクタを嘆く。 鉛が跳ね回り更けて征く、 錯乱した意表はやがて、 過ぎた誤ちは逆さまに、 欺瞞が空回り。 梃子を割り、 沈めた弱り、 塗り重ねて終えるまで。 それは消えずに染み付いた、 卑屈の異物であり、 改めず座り込んだ畦で、 土埃になるのです。 それは形で在るが故の、 深い後悔であり、 手を伸ばしても届かない実の、 種が零れるのです。 通ずる儘で、 思い出すまで覆いかぶせる、 支離なあなたの所為です。 それは消えずに染み付いた、 卑屈の異物であり、 改めず座り込んだ畦で、 土埃になるのです。 それは形で在るが故の、 深い後悔であり、 手を伸ばしても届かない実の、 種が零れるのです。 切り取られた儘、 柔らかい場所に只、 居座り続けたのか。