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あなたが感じているものを、 私は知り得なくて、 隣にいようとしてみても、 なにかに隔てられて。 「生きてますか、」 何度聞いても、 息を殺して、 ただ笑うだけ。 いつかの希望すら失えども、 涙の一つも流しはせずに。 あなたが前を向けた頃を、 私は憶えていて、 届かないのを知っていても、 答えを求めている。 「感じますか、」 聞き続けても、 答えはいつも、 頷いただけ。 いつかの笑顔すら失うから、 私はただそれをまた見たくて。 枯れて散りゆく心に灯す、 涙をまた流すと信じて。 例えばろうそくの火のような、 ただあなたのための唄。 枯れて散りゆく心に灯す、 笑顔がまた戻ると信じて。 例えばろうそくの火のような、 ただ私のための唄。