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見知らぬ空を感じて、視界を目にして瞬いた。 誰も消えてるこの場所で、命を求め歩き出す。 時計の面を被った、私を見つめるその人が。 家へおいでと手招いて、 明日をもたらした。 雨が降る景色、 言葉は片言で。 記憶は飛んで戻らずに、感覚を見ます。 そのときふと呟いた唄に、 見つめ、聞いて、微笑みかけた。 私が聞こえますか、 欠けたネムの歌声ですが。 あなたがくれたその欠片を、 握りしめているのですか? 陽が輝く午後一時、旋律を聞いて奏でていた。 少し惚けた味噌汁が、私のことを呼んでいる。 愛を受けたネムを得て、優しく語った姉さんが。 緑の髪をたなびかせ、 詩歌を響かせ。 窓の向こうには、 満天の星空。 微睡みながら見ていると、扉を叩いた。 4×5=20の刻に振り向くと、 水色の猫が見ていました。 私が聞こえますか、 欠けたネムの歌声ですが。 あなたがくれたその欠片を、 握りしめているのですか? あなたが望むままの姿に、 私は近づけているでしょうか? 繋げない手はゆっくりと、 浮かびはじめ。 私が聞こえますか、 欠けたネムの歌声ですが。 あなたがくれたその欠片を、 握りしめているのですか? 私が聞こえますか、 欠けたネムの歌声ですが。 あなたがくれたその欠片に、 私の名を刻みました。 シレズの名を刻みました。