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携帯を見ていたら、 光が失われて。 黒く凍る配線の先、 二度と戻らないのです。 携帯を見ていたら、 影のできる場所へと。 奇妙に腐る充電器は、 二度と戻らないのです。 好奇心が生む羨望で、 桎の意図を探るのです。 仇となる彼岸を捧げた、 それを消費する迄。 もしまだそこに居るのなら、 間違っているはずで。 広がってゆく負の連鎖を、 空から眺めていたよ。 零れた器の中、 光が増していって、 赤く妬ける伝承の外、 二度と戻らないのです。 仇となる彼岸を捧げて、 桎の意図を探るのです。 好奇心が生む羨望で、 全てあなたの声です。 仇となる彼岸を捧げて、 桎の意図を探るのです。 好奇心が生む羨望で、 全て■■■の所為です。 沢山の窓の外に、 壊されていたのか。