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何かを求め腐って、 揺れる視界が時を隔つ。 歪む場所へと連れられ、 常闇の中へ落ちました。 月影が 目を拒み、 行方を 眩ませていました。 届きそうで 届かない、 あなたの意思なのですか? 操った 人の形から、 幽霊の花が、 留まった 意図の灯火へと、 割れそうになる。 微かに残る日暮れが、 響く未知から恐れられて。 辿る何処へとなぞった、 未だ溜息も吐けず儘。 目を伏せて 日を隠し、 声も届かない 地獄へと。 姿見に 裏切られ、 成すべき事を失う。 孰れ知る 疑念へと、 怖がらず 隠れ続け。 宵闇の 明け方に教わる、 祖の理へ。 夜はすがらに 牙をはむき、 ただ一言囀ると、 迎えた鐘 安寧を忘れて、 魑魅を少し視に行く。