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足りないと呟く、足りないモノは。 散らばりかけも見てはいませんでした。 爪痕を残せど、夢物語。 烏合に飛来して、衆となりました。 六づつ区切る、八色の音。 曖昧な廃線、只見下ろすのみ。 ケミカルで照らされ、何も言えずに。 意味を無くしたまま何処かへと消えた。 曰くは 「忌みを立てれば意味を持てるのだろう?」 鍵は心を指し示しはせず、 蝋で固めては、 理想を見つめ対を成していた。 だれかの所為にしている。 膨らんだ脊髄、 溶けた無意識、 不死鳥という名と、 ラプラスの悪魔、 限りない方眼、 大きな何か、 腐る海王星、 膨らみ続けた。 足りないと呟く、足りないモノが。 意味を忘れて此処に至るのですか。 電子の海の中、結えられても。 何をして終われば、仕合せなのですか? 曰くは 「どうして呆気者になったのだろう?」 鍵は心を指し示しはせず、 蝋で固めては、 理想を見つめ対を成していた。 あなたの所為にしている。