古びたゲームカセットを、 挿し込んでみたら、 突如として目眩に襲われ、 遠く描いた夢の中、 化けた顔が覗いていて、 怖くなって閉じました。 古びたレコードの如く、 何処か香ばしく、 信号の先を行って、 前も見えなくなるのです。 たわけた言葉で脅かし、 記憶から消えずにいる。 心地よい音は鳴らせずに、 嘘を塗り重ねてゆく。 湧き出てきた僅かな水は、 既に苦かった。 声が擦れてふらつきながら、 あなたの事を追いかけた。 左右への移り方は、 表向きの碧玉で。 溢れ出た濁る液体に、 舌を差し出して、 左右も分からなくなり、 自らに酔い溺れる。 心地よい音は鳴らせずに、 記憶から消えずにいる。 たわけた言葉で脅かす、 全て常世の所為です。 心地よい音は鳴らせずに、 記憶から消えずにいる。 たわけた言葉で脅かす、 全て__の所為です。 沢山の音が近づき、 私を欺く。