絡み付く赤い糸、離れても解けなくて、 散り際に嗤う鼓動、希望を引き裂いて悪を為す。 還る場所も失い、狼狽える子羊たち、 練炭をくべる作業、賢明な判断でしょう。 祈りから目を背け、 独り歩きし、 おぞましい光景を避け、 偽りの戸を叩き、 繰り返し嘯くのです。 闇が放つ、 光の下へ、 日陰者が集まる、 恐怖心を覗き込む鎌鼬、 目を合わすことも出来ないのです。 罪悪感が消えず、頭を抱え崩れる。 別れ際の警笛が、ネクロフォビアたちを呼び起こす。 還る場所が無い事を、理解するのは容易いが、 投げ縄で括る作業、暗愚な判断でしょう。 晦冥な彼岸花、 暗き蜉蝣、 三位一体の寄生木が、 実在もそのままに、 ゆきかえりうろつくのです。 相変わらず、 奇怪を求め、 空虚な音に群がった、 10.6cmの煙突の方、 耳を澄ますことも出来ないのです。 祈りから目を背け、 独り歩きし、 おぞましい光景を避け、 偽りの戸を叩き、 繰り返し嘯くのです。 闇が放つ、 光の下へ、 日陰者が集まる、 恐怖心を覗き込む鎌鼬、 相変わらず、 奇怪を求め、 空虚な音に群がった、 10.6cmの煙突の方、 二度と会うことはないのですから。