: 1151
: 80
沙羅双樹に散った頃に、 埋めた濁色、去って泣いて。 徒花に縋った██■█、 軋み出すの。 残滓の所為で。 為体、感嘆符打つ桟橋。(感情に、) 茜さす、空ばっか見る簪。(支配され、) 神さびた街灯を読む蝙蝠。(層状に、) 境目を書き換えた紺青の日。(積み重ね、) 嗚呼、片手に取り、 潰してしまった情景に。 嗚呼、調理法は無く、 途切れてしまうの。 嗚呼、澱のように、 しぶき上げた濁流に。 嗚呼、溺れ惑い、 潤けてしまうの。 嗚呼、虚無が襲い、 この思いは硝子越し? 嗚呼、恨み募り、 枷を外したの。 嗚呼、澱のように、 しぶき上げた濁流に。 嗚呼、溺れ惑い、 潤けてしまうの。