: 734
誰かが謳った、奇怪なメロディー 何時か、消えてくとしても。 歪んだ月夜に寂しく、心を奪われても、 罪過の似非に、 戻ることは無いのでしょう。 見えなくなる糸は、 黒に染められて、 断ち切られ捨てられてゆくの? 浅海の陽が夢見た、 全て月夜の所為で? 奏傷、限られた由縁の奇に、 何時か、微睡むのです。 扇形の指す四弱に、 流離えるので、 聯解、判らずの批判の奇に、 心を乱されたよ、 だから、もう終わって。 信じた光をいつまでも握る。 それでも足りないのですが。 零落に等しい枷は、心を奪うのです。 決別の音を謳っても、逃がしやしない。 見えた影を追った、 赤色の灯り、掻き消して、 忘れられたのは、 貴方の事では無くて、 僕の事なのでしょう? 躁転、警鐘の鳴る闇夜に、 惑わされるのでした。 絡まった渦に落ちて、死を待ちました。 縁を断ち切れずに苦しんで、 ほんと、バカみたいだね? 僕は許されない。