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定められた道の上を、 そっと駆け抜ける、 そこらに舞った羽虫の欠片が 床に散る。 考えた事はありますか、 観衆の云う、 言葉の意味を。 初めからそこに在る様にして、 そんな音を紡いだ。 打ち付ける雨の行方を、 探して回る。 水色に染まった心は、 見つからずに。 感じた事はありますか、 肌に伝わる、 息の温度を。 初めからそこに在るかのような、 音をそっと解いた。 過ぎ去った時は未だ、 記憶に仕舞ったままだけれど、 いつかまた忘れずにいるから、 白昼夢でさよなら。 過ぎ去った時は未だ、 記憶に仕舞ったままだけれど、 いつかまた忘れずにいるから、 白昼夢でさよなら。