何か懐かしいものを触ったら 薄汚さが亡霊のようだ 首を撫でてみると 痛みが残ってる 同じ夢の中で起きたら それもまだ夢で 君のことを繰り返すような 明けの金星です 意識がはっきりしないまま朝起きたとき 耳にした足音が 未成線に沿って 遠のいていく 川の岸に近いあたり 死んだ君の後ろ姿が現れ 水を照らすような 宵の金星です 体感温度が1℃上がり 桜の森の中で 言葉そのものも歌ってるわたしも金星です 体感温度が2℃上がり 桜の森の中で 言葉そのものも歌ってるわたしも金星です (融けた秒針が刺さって 碧い土鳩が鳴きました 迎えた終わりをかき消す ような声でした) 体感温度が3℃上がり 桜の森の中で 言葉そのものも歌ってるわたしも金星です (でも歌っていてごめんなさい 君がくれたこの魂だから 生まれ変わってもまた君に この和音を捧げよう) 体感温度が4℃上がり 桜の森の中で 言葉そのものも歌ってるわたしも金星です (融けた秒針が刺さって 碧い土鳩が鳴きました 迎えた終わりをかき消す ような声でした) (でも歌っていてごめんなさい 君がくれたこの魂だから 生まれ変わってもまた君に この和音を捧げよう)