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対称性を持つ、 図形を見つけては、 それを世界に重ねていた。 空論だとも知らずに。 割り切る数たちの、 合計が元に戻るものを、 完全と呼んで崇めたが、 無数にあるかは分からない。 比率が一回りしても、 僅かなズレは見過ごせず、 不協和音を生じました。 純正には成り得ない。 円弧と直線を、 操っていたと言えど、 十七には辿り着けずに、 躓いていた様です。 角を三つに分けて、 不可能を可能に変えたと、 豪語をしている者たちは、 問いの解釈を間違えた。 円環を十二に分けて、 間を求めようとしても、 比にすることはできません。 全て数学の所為です。 三角形の斜辺が成す、 新たな数を見つけても、 消されてしまったようです。 全て∀∃の所為です。 全ては数である、 彼はそう信じていた。