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彷徨うクォークと、言霊の調べで。 熾火の體。 広げた傘と、 焼け付くように差し込まれた針の先。 絡まる気持ち、 ドブロイ波と光子がまだ、 錯視の中に呑まれ、 伝播を止めたの。 定めるキミと乖離、 不埒な儘 明確に刺す、 つまり多様体の外で、 ワタシ何処にもいないの。 滴る、ぽつぽつ。 余剰次元なら、記憶の中さえ不確かな変数。 忘れていたのでしょう? 嗚呼。 回析の右、 確定が生み出した不確定の檻。 粒子性さえ波打つのだから、 誰何することぐらい出来ましょう? そして怪奇、 不埒な儘 指される玉座、 故に多胞体の中じゃ、 彼方にある蒼さえも霞む。 カラクリは今も未完成、 記録の中さえ不確かな変数。 忘れてはいないのに。 再起。無価値な殻、明確に刺す。 荒び絡まるその箱は壊れ、 ワタシでは無くなり始めているの。 歪む時空なら記憶もくすむばかりとなり、 何時か忘れて仕舞うのでしょう。 嗚呼。