何時しか消え去った思い出は、 もう二度と戻りやしないから、 あの日の約束を果たす為、 僕は歩き続けた。 赤いお月様の出る夜に。 現世と夢世は入れ替わって、 夢を見ているこの街の中、 僕は泣き叫んでた。 僕はある所へ向かってた、 君と手を繋いで歩いてる、 朝が暗闇に堕ちた時に、 月は上へと昇る。 祭りは始を迎えて、 人が集まって、 闇夜の中で遊んでる、 現世の世界と夢世の世界が分からなくなって! 歌が、 聞こえてくる街の中、 僕と世界は廻り続ける。 この夜が明けるまでの時間、 何もかも忘れてさ...! 歌が途切れ途切れに聞こえて、 人はざわめき慌てふためく、 でもね でもねもう間に合わない 夜に姿を消した。 君は帰ろうと言ったけれど、 まだ朝は来ないと言って、 僕らしか居ないことに気づくことは出来ないや、 踊り続ける2人の声が、 闇夜の中へ落ちて消えてく、 「もう戻れないのかな、」 君は泣き叫んでたんだ! 祭りは再び音を立てて、 人はざわめき歌い続ける、 でもここはいつもと違うから、 僕は泣き崩れてく、 もう二度と戻れないのですか? 現世はもう変り果てたので、 僕はもう最期だと悟って、 醒めない夢へ堕ちる。