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夜空に浮かぶ星を眺め、 涙が出る。 色とりどりの光を見て、 前が見えず。 今でも憶えていますか、 あたたかさとは? 訝しさとは? 不気味な光に魅せられ、 暗闇すらも忘れたのでしょう。 夢の中で泳いでいたら、 月が光る。 渦を巻く大きな器が、 無意味に泣く。 拙劣な傀儡に沿う、 波打ち際で、 酔い痴れていた。 何も知らない宵闇に、 自らの懊悩を捧ぐのです。 蕩けた敬いが飛んでいった、 そして偽善と混ざり合い、 ぼやけた闇の中の空洞が、 何故か奇妙で恐ろしかった。 蕩けた敬いが飛んでいった、 そして偽善と混ざり合い、 ぼやけた闇の中の空洞が、 何故か奇妙で恐ろしかった。