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狭い溝を横切る、 気付かない振りをして、 人我は隔たってゆき、 押し付け合う事もなく。 尾を引くその軌跡を、 柵に括り付けて、 約まるその因果から、 穢れ散っていったのです。 擦り切らした、 流謫の音色、 為すことなんて出来ずに それが気晴らしに彳む、 理由になる筈もなく、 放り投げていた四肢は未だ、 逃げ続けていました。 それに呼応してた様に、 格子状の思考は、 ぬかるみに浸かってたみたいに、 心地良い筈で。 怪訝そうな顔触れ、 熟熟と思い出して、 四角い箱の外には、 手が無数に伸びている。 瞞着を試みる、 佞奸邪智背信者は、 豪胆な彼の人を、 止めに行かず笑ってた。 擦り切らした、 流謫の音色、 為すことなんて出来ずに それが気晴らしに彳む、 理由になる筈もなく、 放り投げていた四肢は未だ、 逃げ続けていました。 それに呼応してた様に、 格子状の思考は、 ぬかるみに浸かってたみたいに、 心地良い筈で。 反駁を続けて、 傍観する事は、 全てあなたの為だろうか? それが気晴らしに彳む、 理由になる筈もなく、 放り投げていた四肢は未だ、 逃げ続けていました。 それに呼応してた様に、 格子状の思考は、 ぬかるみに浸かってたみたいに、 心地良い筈で。 矮躯な脚を、 無理矢理掴み続けていたのでした。 全てあなたの為だ。