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空から射し込んでくる、 浅葱に輝くリヒト、 照らしてくれるはずなのに、 辺りはまだ真っ暗でした。 灯りに群がって往く、 深紅の大きな瑕疵は、 幾ら払い除けてみても、 離れる事は無いの? 鈍色の鉛が含まれた、 彼の言葉を、 まるで快哉を叫ぶように、 虚しく飲み込んだのです。 浅瀬から流れて来た、 古い争いの種は、 いつかは綺麗な花を咲かせ、 辺り一面覆いつくすのか。 黒い深淵から這いずる、 白く永く儚い火に、 恐怖を感じることさえも、 やがて忘れていった。 壞色の心は廃れてゆく、 意味の無い言葉で、 快楽を与えたのは、 全てあなたの為だろうか? 地面が消え、 謀りに呑まれ、 四肢を溶かされて往く。 金切り声を上げる姿は、 余りにも慘めだった。 鈍色の鉛が含まれる、 /鈍色の船を飲み干して、 ▇▇▇▇の言葉は、 /あなたの言葉は、 二度と聞こえはしないのです、 /二度と聴かないと誓うのに、 全てあなたの為だ。 /全て▇▇▇▇の為だ。 焦点は定まらず、 像は出来無かったのか。