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蝋燭の光灯す、 その先に舞う埃、 揺らぐ光に触れたくて、 指先を近づけてみるけど、 破綻招こうが美しさ故、 目に焼き付く色彩。 淡い光が照らしだす、 焦げた掌を見て、 まやかしに過ぎぬ慰めを掛け、 過ちに目を当てず。 実体有るモノに流る意図、 霞み逝く忌みに解など無く、 儚さを知るは昔日か、 死者が華を咲かせ燃ゆる。 羨望を向けられた事、 忘れる訳など無く、 誰を信じればいいのか、 そんな言葉を聞く夢を見た、 宛ら夢幻泡影かの様、 怪談を紡ぐ。 曇り硝子に描くのは、 枉げられた感情で、 虚ろい嘆いたあの日の事も、 未だに忘れられず。 儚さを知るは昔日か、 霞み逝く忌みに解など無く、 実体有るモノに流る意図、 全て您の所為です。 儚さを知るは昔日か、 霞み逝く忌みに解など無く、 実体有るモノに流る意図、 全て■の所為です。 懐かしい記憶に縋り、 声を震わせてたのか。