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倣う景色、虚構的な命は、 意趣など成さぬべきと言い、 涸れた声の中に居るだけ。 見えない花束を手向けていた、 この言葉準えて、 消えてくだけなので。 見失う言葉、 目の手にあると信じ続けて、 離れた歌に気を取られては、 見捨てるこの音割れて無くなった、 忘れぬ鼓動を、 ただ見てるので、 奏唄に送る音、攫われてた、 遺せぬ詩に閉じ込め、 咲いた花弁の落ちる空の下で、 迷を覚ます貴方の声を届けて! 消えるこの言葉へと、 私のこの歌響かせて! 揺らぐ涙の五月雨の音に消えた。 全て月夜の所為ですか?